日々是口実


CAUTION: このホームページはもともと個人的なものですが、ここでは日記ということもあって、さらにいいたい放題をやっています。気分を害されたかたは、抗議してくだされば訂正します。

あ、あと1998年12月1日以降に出てくる会話は、ほとんど大分弁を標準語に翻訳したものです。念のため。


11月30日(火)

朝刊で、11月7日付朝刊に載った曽野綾子さんの「横山ノック知事のセクハラ問題」に関するエッセイについて、精神科医と記者がそれぞれ別のコラムで反対意見を書いていた。

僕は曽野さんの文章を読んで大いに同調したのだが、精神科医と記者のいいぶんももっともだと思う。こういう問題は難しい。結局真相は当事者にしかわからないのだ。

新規ファイル作成のために、日記をもとに'98年12月1日から'99年11月30日までの一年間(ちょうど大分に帰ってきてからの期間だ)に読んだ本をリストアップしてみた。

うーん、こんなもんか。時間あるんだからもっと読んでいていい筈なんだけど、試験やゲームに使った時間を考えると、まあ悪くないペースだと思う。


11月29日(月)

プレイステーションのメモリーカードの整理をやっていたら、『To Heart』PS版のシステムデータを誤って消してしまった。・・・よって、復旧のために今日は一日『To Heart』をプレイ。

ウォーキング&ランニングに出ようと思ってたら、いきなり右膝にも疼痛。がー。しかし走ってるぶんには支障がない(痛みがない)。まさか飲み過ぎで痛風になってしまったのか?


11月28日(日)

昨夜は妹夫婦、母とともに従兄弟の店で飲み、例によって酒を飲んでブルーハーツをうたったもんだから、朝起きると声がガラガラ。

西村寿行『衂(ちぬ)られた寒月』(初)を読む。やっぱり人間の深層心理を描かせたら西村さんは凄い。収録作三編が全部、わりと明るく終わっているのもいい(『症候群』のように、たまに救いようのない終わりかたばかりする短編集もある)。

午後、また璃乃ちゃん(妹の友人の娘、三歳)が遊びにきた。懐いてくれるのはいいのだが、ちょっと眼を離すと僕のスーパーファミコンとプレイステーション、およびソフトを破壊しそうになるので困る。


11月27日(土)

昨日から上の妹のダンナさんがきている。午前中、“ちっちゃなおともだち”(笑)、たかのり、さちえ兄妹(双生児、9歳。母の友人の子ども)が遊びにやってきた。ダイニングで母を交えてお茶を飲んでいると、さちえが、

「ねえねえ、おねえちゃん、いまお腹に赤ちゃんがいるんでしょ?」

と聞いてくる。妹夫婦は隣の居間で年賀状のリスト作りをしていた。「うん。生まれたらかわいがってあげてね」と答えると、

「おにいちゃんは、結婚しないの?」
「・・・相手がいないんだよ(涙)」
「じゃあ私が協力してあげる。どんなひとが好み?」

小学校三ねんせいに「恋愛の協力をしてあげる」といわれてしまう俺っていったい・・・。それでもって「奥菜恵ちゃんか、さとう珠緒ちゃんみたいな子」とか答えてる俺って、さらにいったい・・・。

筒井康隆『筒井順慶』(初)を読む。驚いたのは、この本(短編集)に収録されている作品が、すべて僕が生まれた頃(つまり、かなり前)に書かれたということだ。なのに、いま読んでも全然古くない。むしろ、新しい。

僕はいままで筒井さんは決してSF作家ではない(狭義のジャンルに縛られないという意味で)と思っていたのだが、少し考えが変わった。

夕食を食べながら『カードキャプターさくら』を観ていたら、母に深々と溜息をつかれてしまった。それにしてもいつも思うのだが、制服とはいえ小学生にあんな短いスカートを履かせるのは犯罪を助長するようなものではないか。


11月26日(金)

金曜は大分職安の日。水曜のことで落ち込んでたので本来いく気分じゃないんだけど、これは「自分はくだらない失業者なんだ」と再確認するための儀式なので、自分を励まして大分へ。

なんかまだ左膝が痛い。クラッチを踏み込むと軽い疼痛が起きる。やばいな、また入院するか。今度はきっちり10日以上。・・・求人変化なし。

往きと帰り、いちおういくつかソフト屋さんに寄ったが、やはり『ときメモ2』限定版はない。はああ〜。なんとなくパチンコ屋に寄る。やったことのない機種を打つ。勝った。

それにしても最近のデジパチは面白くない。機種にもよるが、確率変動の目を引くか引かないかだけでスリルが終わるし、スーパーリーチは当たらないし(それじゃスーパーリーチじゃないじゃん)、確率変動を引いても次の大当たりまでに時間かかると玉が減るし。

ところで今日は大分往復の車内BGMにオフコースの『We are』と『Over』、佐野元春の『Back To The Street』、『Heart Beat』のテープを流していた。オフコースはいま聴いてもいいねえ。もちろん元春さんも。

それにしても、『Back To The Street』の全曲の歌詞をいまだに憶えているのには、自分で驚いてしまった。ここ10年くらいの間、収録曲すべての歌詞を丸暗記できるくらい聴き込んだアルバムがあっただろうか。


11月25日(木)

『ときめきメモリアル2』限定版を買いに、9時50分(開店10分前)に昨日の店にいく。店先の掃除をしていた女子店員さんが「えっと、なにをお求めですか?」というので「『ときめきメモリアル2』なんですけど」と答えると、

「えっと、すいません。限定版は、問屋さんがうちには入れてくれなかったんです。通常版ならあるんですけど」

どうやら昨日の店員さんのはなしは本当だったようだ。礼をいってクルマに乗り、いちおうもうひとつの店にいってみる。着いたのは10時1分。レジで学生らしき客が支払いをしている。その手にあるのはっ・・・。

おそらくそれは、この店で唯一の限定版の在庫だったのだろう。もうひとりいた先客(これも学生ふう)が、彼を羨しそうに見つめていた。その後あと二軒廻ってみたが、両方在庫なし。

はあ〜。がっくりきた。限定版がポケステ他付9,800円なんだから、もう通常版なんて3,000円以下でなきゃ購入する気になれない(←愛が足りない?)。『ときメモ2』をプレイするのは早くて半年後だろう。

とにかく二日続けて早起き(ってほどでもないが)が無駄になった。これは運が溜まってる筈だと思ってパチンコにいった。逆だった。運だけで負けた。悲惨な一日だった。


11月24日(水)

今日は午後から社会保険労務士事務所の面接。朝食を食べ朝刊を読み、さて履歴書を書くか、と思っていたところへ母に、大分職安のOさん(この件の担当者)からTELだと呼ばれる。延期になったのかと思って電話を替わると、

「あのう、大変申し上げにくいんですが、先方さんがね、『お茶淹れたりコピー取ったりする仕事だから、女性が望ましい』ということで・・・。それで、面接をやっても意味がないだろうということで」
「あ、やっぱりそうだったんですか」

「やっぱり」には理由がある。求人票(正確には求人票ではないのだが)に「従業員:事業所全体4人(うち女性3人)」とあったからだ。前にも書いたが、男女雇用機会均等法施行以来、こういう求人が多い。

笑えることが二点ある。まず、これは「職場体験講習」だ。事業主は国の金で労働者を使え、しかも報奨金まで貰える。その代わりに、専門技術を学ばせるわけだ。仕事が「コピーとかお茶汲み」では社労士事務所で「体験講習」する意味がまるでない。

また、社労士というのは本来均等法を遵守しなければならない立場の職業だ。それが平然と男女差別をし、しかもそれを職安までもが認めている。・・・怒るより先に呆れてしまった。

まあ、どのみち僕は「求職者にも採用を拒否する権利がある」と考えてる人間だから、こんな考えかたの、しかも社労士の元でなんか働きたくない。時間が無駄にならなかっただけマシかもしれない。

しかし精神的に気が抜けたのか、昼食を摂ると異様に眠くなり、起きたら17時。ぐは。なんか重要なことを忘れてるような気がする・・・。思い出した。明日は『ときめきメモリアル2』の発売日だ!

で、ウォーキングのついでに片道4kmのソフト屋さんまで歩く。以前、『ときメモ2』限定版について詳細な説明をしてもらった店だ。

「あの、『ときメモ2』限定版ですが」
「すいません、まだいくつ入るかわからないんですよ。便がきて荷を開けてみないとわからないという状況で」

これは半分は嘘だと思った。支払いの関係やPOSへの入力などがあるから、発売前日に入荷数がわからないということはありえない。ただ、問い合わせが多いから店員さんに緘口令が敷かれているということはありえる。

ともかくイチかバチか、明日開店前に並んでみることにしようと思った。帰り、もう一件のソフト(というか本来はおもちゃ)屋さんに寄る。ここは新作ソフトがまったく値引きされないので、買ったことは一度もない。

どうやらここもフライングはしていないようだ。店を出ようとすると、「いかにも」な感じのひとが入ってきた。うちの町にもこんな「いかにも」なファッションをしてる人間がいるのか、と驚いた。彼はショウケースを覗いて、ぽつりといった。

「うーん、ここもまだみたいだなァ、『ときめきメモリアル2』」

背筋が寒くなった。こんなイナカにも僕と同好の人間がいる、というより、思ったよりライヴァルが多そうだ、と感じたからだ。もしかしたら授業をサボって店に並ぶ中高生、会社をサボって店に並ぶ会社員とかいるかもしれない。

・・・とにかく今日は早く寝よう。もっとも限定版が入手できなければ、僕は当分『ときめきメモリアル2』を買わないだろう。安くなるのを待ったほうがいい。


11月23日(火)

ナンヴァスクール(旧制高校)の第なん高がどこなのか知りたくて、広辞苑を引いてみる。結局わからなかったのだが、広辞苑って引いていて面白い。鳥居元忠より鳥居強右衛門のほうが説明文が長かったり、禁裏の地図とか載ってたりして。

で、赤瀬川原平『新解さんの謎』(2)を読んでしまう。うーん、たしかに新解さんって変。実は僕が使っているのも新解さんのしかも第三版だったりする(笑)。今度“読んで”みよう。

履歴書用のスピード写真を撮りにいったついでに、なんか面白い映画がないかとレンタルビデオ屋に入る。ふとアニメの棚を見て『THE END OF EVANGELION』(以下『EOE』)に気付く。出ていたのかっ(←いつのはなしだ)!

実は'97年の正月休みにエヴァ(というより綾波)好きの友人Hが、僕を洗脳しようと頼みもしないのに『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズのヴィデオ全巻(録画)をもってきた。いちおう全部観た。

僕は友人のようにハマることはなかったが、TV版でははなしが終わらなかったので、ラストだけは観たいとつねづね思っていたのだ。

『劇場版シト新生』と一緒に借りて、観る。・・・わからん。映像(特に戦闘シーン)は凄いと素直に感心するのだが、ストーリィが理解できない。なにがいいたいのかも理解できない。

僕はいちおう『エヴァ』の謎本(『EOE』公開前のもの)をもっていて、アウトラインは頭に入っている。それでもわからない。普段なら自分の頭が悪いせいだと思えるのだが、『EOE』についてはなんともいえない。

で、口直し(?)に、ついでに買ってきた『週刊少年ジャンプ』を読む。

『明稜帝 梧桐勢十郎』が終わってしまったあああっ!!!

・・・大ショック。やっぱり50円を惜しまずに毎週アンケート出しておけばよかった。いや、『ライジングインパクト』の例もあることだし、これからでも遅くは・・・。

久しぶりに、妹と温泉にいった。サウナに入ったらバレーボールのワールドカップをやっていた。・・・訝しい。なんでサーブ権がないのに点が入るのか。なんで15点取ってもセットが終わらないのか。

妹に聞くと、ルールが変わったとのこと。・・・まったく知らなかった。それだけバレーに興味がない。


11月22日(月)

大分トリニータ(サッカーJ2リーグ)が最終戦で引き分け、90分で勝ったFC東京に勝ち点で抜かれたため、今季のJ1リーグ昇格は駄目になった。

新聞(大分県版)ではさすがに「来年がある」とか書いていた。というか、本来は2002年のワールドカップ(大分は開催地のひとつ)までに昇格したい(らしい)ので、そうするとあと二回しかチャンスがないのだが。

なんにせよJ2は10チーム。来季もワクがふたつだとすれば、五分の一。それに今年J1から降格になる2チーム(平塚は決定)が当然自力はずば抜けているだろうから、さらに難しくなりそうだ。

・・・うーん、やっぱり今年決めて欲しかった。というか、下馬評は最終戦大分がホームで東京はアウェー、しかも東京は三連敗中の新潟が相手ということで、大分圧倒的有利ということだったのだ。

なのに東京は90分で勝ち、大分は勝てなかった。こういうのって“運”だと思う。“運”を逃すと、あとが怖いと思う。


11月21日(日)

山本周五郎『ならぬ堪忍』(初)、読了。短編集。ほとんどが『水戸黄門』的はなしなのだが、それが逆に安心して読めるし、日本人の心に合っているという気がする。いい本。

夕方、母に頼まれ買い物にいく。目的のスーパーまで往復約6km、最近膝が心配なのでランニングを完全なウォーキングにしている。6kmならちょうどいい。市街地を避けて通るからジャージでも平気だし。

しかし、そこに罠があった。買い物を済ませてさあ帰ろうと思ったところへ、バッティングセンターの看板が眼に入った。・・・なぜか脚がそっちに向かう。

まず「低速」にトライ。遅い、遅過ぎる。遅すぎて当たらん(?)。次いで「中速」。慣れたせいかかなり前に飛ぶ。が、まだちょっと遅い。看板を見ると、他に「高速」「ストレート」がある。

受付のおじさんに訊くと、「低速」が80km/h、「中速」が90km/hらしい。で、「高速」は100km/h、「ストレート」はなんと130km/hだという。よし、と「高速」のゲージへ。第一球。

嘘だっ、これが130km/hだろ!?

なんせ「中速」ではボールが発射されてから脚を上げても悠々スウィングが間に合うのに、「高速」だと発射されたと思った瞬間(は大袈裟だが)、もう眼の前を通過している。10km/hでこんな違う筈がない。

とにかく最初は速度にビビり、結局ほとんど前に飛ばず。くそーと思って再度「中速」、しかも二回。満足したが、汗だくになった。計150球の打ち込み。俺ってホント馬鹿。


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入院顛末記    11月3〜10日    11月11〜20日


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本来は男性だけ、もしくは女性だけの採用なんだけど、均等法のせいで男女共用の求人と書かざるを得ない求人です。

これ、求人票を仔細に見るとだいたい推理できます。まず、従業員のうち女性の割合が偏頗なもの。事業所全体が10人で「うち女子10人」もしくは「9人」とか、その逆に「うち女子0人」もしくは「1人」とか。

女子が多過ぎるところはたいてい女子しか採らないし、その逆は男子しか採りません。今回がその一例ですね。

次に、「仕事の内容」に「来客の応対や雑用を含む」と書いてある場合。これはたいてい女子のみの求人。あと、同じような仕事内容なのに給料がめちゃくちゃ低い場合。これもたいてい女子。

結局のところ、均等法ってぜんぜん役に立ってないんですね。結局面接はしても採用されるのはどちらかでしかないわけで。
















































エッセイの内容を要約すると、

「知事のセクハラがクルマのなかで行われたのであれば、当然そこには当事者だけでなく運転手などもいた筈なのだから、そのとき大声を挙げるなり、はっきりした拒否を示すべきだった。“行為”を見過ごしておいて、後日裁判にもちこんだのはおかしい」

というものです。ただ、後で、「女性はそれなりの抵抗をしたんだけど周りにいた人間が見てみぬふりをした」のだとしたら、さらに問題の根は深いなあと考え直しました。
















































全部で134冊。複数巻のものは全体で一冊と勘定。一年の間に複数回読んだもの(『新解さんの謎』など)は一冊に勘定。

うち初見101、複数回め33。図書館で借りたのが59、自己購入71(うち新規購入42{失業者のくせにこんなに本を買ってていいのか})、知人に貰ったり妹に借りたのが4。

ちなみに、読んだ134冊のうち外国文学(翻訳)は8(笑)。

ついでに著者別では、

西村寿行・・・14
筒井康隆・・・8
原田宗典・・・6
遠藤周作(共著含む)・・・4
下川祐治(編著含む)・・・4

の順でした。