以前、「すべてのキャラが好きでゲーム自体も好きというひとは少ないのでは?」というご意見をいただいたことがあります。 ヒトの好みというのは多種多様ですし、それを許す度量というのが(自分がどうであれ)大切なのでは、と最近思います。


 結局『ときめきの放課後』を買ってしまいました。 まだ全キャラ制覇してないので、この感想は次回に譲るとして・・・。 今回ちょっと考えることがあったので、それについて書いてみようかと思います。

 よく僕に『Marchy's Fieldwork』の感想を送ってくださるかたがいます。 ときメモをまったく知らないのに、わざわざ“されど、『ときメモ』な日々”の文章全部を読んでくれたという、僕にとってはものすごくありがたい存在なのですが、この間こんなメールをいただきました。

> 先ほど友人宅でときめもを見せてもらってきました。
> あの体育会系の女の子に告白されたのが一番良かったと
> 友人は申しておりました。
> でも・・・・あれはちょっと恐い気もするなあ。
>「あなたのためなら水泳もやめる」
> うーん。

 「そうだろうなあ」と思いました。 断っておきますが、僕は清川さんのエンディングはすごく好きです(“好きなエンディング”参照)。

 ただ、それは僕がきっちりと過程を踏んだうえで、しかも清川さんを「とてもいじらしい女の子だと感じた」うえでそれを観たから、そう思うのであって。

『ときめきメモリアル〜Forever with you〜』が100万人以上のユーザー人口をもつといっても、プレイしたひとすべてがハマったわけではないと思うんですね。

 また、あれだけ個性的なキャラを多種取り揃えているということは、“最低誰かひとりにはハマれる”わけですが、逆にいうと“誰かひとりくらいは嫌いなキャラが出てくる”可能性もあるわけです。

 さて、先日友人のひとりが遊びにきました。 彼はクラリス綾波レイが大好きな中学校英語教師という、ちょっと危ない存在です(そのうち新聞に載るかも)。 ときメモのことはほとんど知りません。

 彼が僕の部屋に着いたとき、僕は『ときめきの放課後』を詩織クリアめざしてプレイしていました。 彼はモニタに映った完全ときめき状態の詩織を見て、開口一番、

「いったいなんだ、このいかにも物欲しげな眼は?」

 ・・・・・・・・・をい・・・・・・・・・。

 はっきりいって、僕には完全ときめき状態の詩織を“物欲しげ”と表現できる感覚は理解できません。 動揺のあまり、「つきあってくれっていわれたんだけど・・・」と相談してきた詩織に「OKしちゃえば?」と答えてしまいました。

 しかし、ふと、

「もしかすると、これはこういうゲームに興味のない人間にとっては、ごくふつうの反応なのかもしれない」

 と思いつき、ためしに『ときめきの放課後』デモ画面の、各キャラ声つき自己紹介をひととおり見せてみました。 以下、彼の感想です。

如月 未緒
「あ、こういう娘はよくいるよな」
<お前の中学校にか?>

紐緒 結奈
「なんだこのエラそーな女は? 声が暗いぞ」
<お前のほうがよっぽどエラそうだ>

片桐 彩子
「なにが“ハァーイ”だ、けっ。 ひっでえ髪型」
<・・・ノーコメント>

虹野 沙希
「おっこれが虹野沙希か。 ふーん」
『空想美少女読本』で沙希ちゃんは知っていたらしい>

古式 ゆかり
「なんだこの名前ー。 そのうえイラつくしゃべりかただな」
<そういう設定なんだから・・・>

清川 望
「こういう娘って、よくいるよな。 ちょっといいじゃん」
<よかったね、清川さん(←ちょっと違う)>

鏡 魅羅
「どひゃひゃひゃ、なにこの名前。 こんなケバい高校生いるかー」
<だからあ、名前のことはいいって>

朝日奈 夕子
「うおおっこれわっ。 まるっきりコギャルだ!」
<昔酔っぱらって「援助交際してえ!」って叫んでたなお前>

早乙女 優美
「なんだよこいつ、ガキだなガキ。 自分のこと名前で呼ぶな」
<優美、コドモじゃないもん!(←爆)>

館林 見晴
「・・・あれ。 こいつ、けっこうかわいいな」
<なぜかみはりんは気に入ったらしい。 声のせい?>

伊集院 レイ
「・・・・・・」
<みはりんが心に焼きついたせいか、コメントはなかった>

早乙女 好雄
「コイツいかにももてそうにないって感じぃー」
<ひとのこといえるのかお前?>

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 ・・・うーん。 全キャラけなされるよりはマシでしたが、けっこう悲惨な評価ですね。 「ときメモユーザー100万人」がみんなときメモラー化しているとしても、結局1億1,900万人はそうでないわけであって・・・。

 僕は、自分の価値観を他人に押しつけることは嫌いですし、その逆はもっと嫌いです。 だから冒頭に「このページでは僕の個人的な思考のみを取り扱っています」と断っているわけですが。

 しかし、同じ顔と同じ声に対する感覚がこれほど違うとは・・・。 しかも彼と僕は、「クラリスが好き」という点では一致しているわけですから。 あらためて「おきスエの法則」を実感しました。

 え、彼のめぐちんに対する感想ですか?  もちろんありましたよ。 でもこれ、美樹原さん萌えなひとが読むと血管ぶち切れると思うので、そうでないかただけこちらをクリックしてください。


ご意見・ご感想はこちらへ

  


















































『ヒロインゲームコレクション』(Vジャンプ9月15日増刊)、集英社。

の、P.38の記述より。 なかなか面白い本でした。
















































『ルパン三世 カリオストロの城』(たしか1978年公開)のヒロインです。 宮崎駿さんアニメのなかでは、『天空の城ラピュタ』『未来少年コナン』に次いで、好きな作品です。
















































説明の必要ないかもしれませんが、『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラのひとりです。 ちなみに僕は『エヴァ』のキャラのなかでは、ミサトさんがいちばん好きです。
















































僕の造語です。 正式名称は「おきめぐ−ヒロスエの法則」といいます。

僕は奥菜恵ちゃんが好きなのですが、周りの人間はみんな「どこがいいんだ?」といいます。 逆に、広末涼子ちゃんはいますごく売れているみたいですが、僕は彼女のどこがいいのかぜんぜんわかりません。

このように、これは「ヒトの価値観というのは多種多様であって、参考にはなってもあてにはならないものだ」という法則のことです(←なんやねんそれ)。
















































美樹原 愛

「どっひゃっひゃっひゃっひゃっ。 なんだコイツ、いかにも“いじめてくれ”っていわんばかりの女じゃねえか。 そういや吉田戦車のマンガにこういうのいたよなあ。 あ、そうだ『いじめてくん』だ。 なあお前、これからコイツのこと“いじめてちゃん”って呼べよ」

<とてもいじめや少年犯罪に悩む現役中学校教師のコメントとは思えない・・・。 こんな奴に教えられてる生徒は本当に可哀想だ・・・>