新宿(落胆)篇


新型コロナウイルスの影響は大きかった。

まず、怖くて2020年と2021年には東京にいけなかった。2022年の9月には日帰りでいったけど。で、大分市に宿泊する機会はなん度かあったが、なにせ“濃厚接触”である。万一感染したらその理由が恥ずかしいので、ふーぞくを利用しようという気にはとてもなれなかった。

というわけで今年(2023年)、新型コロナウイルスが5類に移行し、しかも長年勤めた会社を辞めて感染しても痛くも痒くもなくなったので、4年ぶりに泊まりで上京し、ふーぞくを利用しようと考えた。

このところ定宿にしていた新宿のホテルがまさにコロナ禍で廃業してしまったので、ホテルつき航空券のパックで部屋で喫煙可能なホテルを探した。新宿駅からは結構遠いが、以前なん度か利用していたホテルにした。風呂に入って簡単な夕食を摂って、お店に電話した。

このホテルはカードキィをエレヴェイタにかざさないと客室階に上がれないのだが、エレヴェイタには地下一階から地上三階までどこからでも乗れるので、いちばん目立たない一階のコンヴィニエンスストアの前でおぢさんにお金を渡し、女の子とエレヴェイタに乗り、部屋に入った。

女の子の名前はSちゃん。若い頃の大空真弓さん似のかわいい女の子だった。いろいろとはなしをして、じゃあはじめようか、とふたりで服を脱いで浴室に入った。Sちゃんはお腹にちょっとお肉がついていたが、おっぱいはいい形をしていた。

Sちゃんにからだを洗ってもらいながら、徐々に焦りを感じた。いつもならかわいい女の子がはだかで目の前にいてからだを洗ってくれる、それだけでチンコが反応し、チンコを洗ってもらう頃には完全に臨戦態勢になっているのだが、ほとんど反応なし。

そもそも不安があったのだった。コロナ禍のおかげで4年間女の子とそういうことをしていない。プライヴェイトでもそういうことがなかったというのも悲しいが、とにかく不安が見事に的中してしまったわけだ。

部屋に戻り、ベッドにあお向けになって、Sちゃんが上からキスをしてくる。舌先をちょっとだけ出すキス。この子も“ねちっこい”キスが好きではないのだろう。とはいえ僕は“ねちっこい”キスが好きなので、ちょっと残念だった。なにせチンコ、まだ全然反応していない。

Sちゃんのお口が南下する。乳首を攻められるとやっと30%ほどになり、乳首を指でつままれながらチンコをしゃぶってもらうと、ようやく80%くらいになった。徐々にSちゃんの口撃が気持ちよくなってくる。とはいえ80%なので、まだまだ全然足りない。

「もうちょっとかなあ。じゃ、ちょっと当ててみますね」

Sちゃんがローションをチンコに塗って、自分の性器をチンコに当てて左手を添え、前後に動かす。お、気持ちよくなってきた。両手でSちゃんの乳首をさする。え、いや、やばいだろ、なんか気持ちよすぎるんだけど・・・。

・・・呆然とした。素股1分で100%、1分30秒で120%。そこからわずか10秒で僕はイってしまったのだった。

シャワーの前の会話で、ちょっとはなしが合わないなあ(Sちゃんはきちんと僕のはなしを聞いてくれたのだが)と思っていたので、残りの時間(40分くらい残っていた)はふたりでベッドに入ってSちゃんに僕の腕枕で隣に寝ていてもらうことにした。

これはこれで結構精神的には癒されて、時間になったらSちゃんに大分のお土産を渡して帰ってもらったのだが、考えてみると当然だが、Sちゃんの性器もお尻の穴も観られなかった。僕は二重の意味で落胆してしまった。


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『新宿(平成)篇』から愛用しているデリヴァリィヘルスです。さすがにブックマークから外していたので、今回ぐぐってみたらまだちゃんと営業していました。