渋谷(釣合)篇(前編)


前置きをすっとばす


 一週間遅れの誕生祝い(“日記”、10月19日の項参照)をしようと思った。待ちくたびれてしまったということもあった。

 あと、もうひとつ。「Yさん改造計画」(説明するとむちゃくちゃに長くなります。興味のあるかただけここをクリックしてください)がどうやら軌道に乗りそうだということもあった。

 新宿歌舞伎町でアソびたいという感情は、ずっともっていた。歌舞伎町は大学時代の思い出の街だ。当時はお金がなかったけど、歌舞伎町はただ歩いてるだけで遊園地だった。東京の思い出に、最後に歌舞伎町でアソぶのもいいんじゃないか。

 しかし歌舞伎町というのはすげえ街だ。なぜあんなに露骨に看板を出せるんだ。なぜ客引きのおぢさんやおにいちゃんは、あんなにしつこいんだ。

 ちなみに僕は客引きというのをまるっきり信用していない。もものすけさんのページの『No more botta!!』を読んでいるからだ(“趣味的りんくす”にリンク張ってます)。あと、精神的にあまり好きくないということもある。

 19日に客引きのあまりのしつこさで自分宛誕生祝いを断念したことは、“日記”で書いた。ので、今日はすでにいきたい店を、いろんな情報で決めておいた。

 ところが、だ。お目当ての店のビルの前までいくと、なんと入口におにいちゃん(服装からして一般人ではないことはひと目でわかる)が立っているではないか。

 僕は歌舞伎町をうろついた。二時間。その間、そのビルの前を三回通り過ぎた(顔憶えられちゃうぜ)が、そのたびおにいちゃんは入口の前にいた。

もういい・・・。

 もういい、もういいや。俺は歌舞伎町でふーぞく遊びをするには、まだ青いんだ・・・。

 中野に帰ろうと、JR新宿駅に向かった。切符を買おうとして、ふっと思った。
『お元気ハウス』にいってみるのも、いいんじゃないか>

『お元気ハウス』には、もう一年近く足を運んでいない。こういう店は一年ブランクが空いてしまうと、どうなってるかわからない。店がまだ存在してるかどうか確かめてみるのも、一興じゃないか。

 賭をした。新宿で総武線下りが先にきたら、中野に帰る。山手線渋谷方面ゆきが先にきたら、渋谷。 先にきたのは、山手線だった。

 渋谷で電車を降りる。まず自分自身が場所を憶えているかどうかが問題。一年間遠ざかっている上に、いくのはたいてい酔っぱらってたり他のひとについてゆくだけだったからだ。渋谷駅をぐるっとひと廻りしていくつかの通りで足踏みし、ようやく記憶と合致する景色を見つける。

 店に入ったのは18時20分。
「申し訳ございません、いまからだと一番はやくても一時間待ちなんですが・・・」
「えっ・・・。今日、入ってる女の子少ないんですか?」
「いえ、たまたま予約がいくつか入っておりまして・・・」

 いや、これは女の子が少ないと解釈するべきでしょう。ということは選択の幅が狭いということだ。一瞬迷ったが、

「一旦外に出て、一時間後に戻ってくるってことは、できるんですか?」
「あ、大丈夫ですよ」
「じゃあ、構いません」

 いつものように60分VIPコースを選択し、金を払う。
「いちばんはやいのはこの子なんですけど、よろしいですか?」
 出されたラミネートカードは一枚だけだった(やっぱ少ないんじゃないかよ)。でも、そのHちゃんという子は写真でもなかなかかわいい。頷いて“外出券”を貰い、店を出た。

 一時間ほどゲーセンで時間を潰し、指定された19時20分ちょうどに再入店し、“外出券”を渡す。さすがに5分くらいで案内された。指定された番号の部屋のドアをノックする。ドアがなかから開く。

「こんばんはぁ」
 写真指名は、今日は完璧にいいほうに裏切られた。笑いかけてきたHちゃんの顔を見て僕は、やはり昼間パチンコで負けておいてよかったと思った。


TO BE CONTINUED...


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友人K(“中野(入口)篇”参照)の友人に、Yさんというひとがいます。彼は35歳の童貞で、彼女イナイ歴35年です。僕も会ってはなしをしたことがありますが、背も高いし太ってもいないし顔もふつうだし、見た目はぜんぜんそんな感じではないんですけどね。

まあ、そんなことはどうでもいいんです。最近YさんはKに「もう俺若い女の子とどんなはなししていいのかわかんないよ〜。運良くつきあえることになっても、ソウイウコトになったらどうやっていいのかわかんないよ〜」と愚痴るとゆー、かなり悲しい状態に陥っているそうです。

ので、二週間ほど前Kが電話で僕に、
「ねえ、Yさんをふーぞくに連れてってあげてよ。とりあえず生身の若い女の子とおはなししてえっちなことすれば、ちょっとは自信つくと思うんだ」
「え〜? 別に本人がいきたいっていうんならいいよ」

で、KがYさんにそのはなしをしてみたところ、Yさんは、
「そうだなあ、それもそうだなあ。○○(僕の本名)さえよければ連れてってもらおう」
と答えたと、25日にKに会ったときに聞いたんですね。

「そうかあ。しかしなあ、どこがいいかねえ・・・。最初っからお尻っつーのも・・・」

注:Kはこのホームページ(のこのコーナー)の存在を知っているので、僕のふーぞく遍歴は全部彼女にバレてます。ちなみにこの会話は吉祥寺の某喫茶店で交わされています。

「うーん・・・。かといって『平成』も、安いのは安いんだけど当たり外れ多そうだしね。あなたが最初にいったときのMさんみたいなひとに当たればいいんだろうけど、外れたら傷として残りそうじゃん」

すいません、また脱線です。僕の学生時代からの友人に、Wという奴がいます。彼は24歳のとき会社の先輩に30分3Kのファッションマッサージに連れていかれ、“小錦みたいな女”(彼いわくです。念のため)に、

「あんた、かわいいわねえ。ナイショで本番やらせてあ・げ・る(もちろん店のルール上では本番禁止)」

といわれ、童貞を強姦同然(これもWいわくですが)に奪われてしまったそうです。

友人Wは飲み会の席で自嘲気味にこの体験を語ってくれたのですが、“小錦みたいな女に童貞を奪われた”ことが彼の心に深く傷として残っているのは明瞭でした。しかし彼はそれから、その店に月に一度は通っていたそうですが・・・(^^;。

ともかく、最初Kに「ふーぞくにいってきなよ」といわれた際、「いや実は友達にこういう奴がいてさあ・・・」とこのはなしをしたので、Kはこのエピソードも知ってるんですよね。

「うーん、そうすると・・・」

「そうするとさ、やっぱ渋谷だよ。あそこってとりあえず写真で選べるし本番もお尻もないしディープキスは基本みたいだし、練習としてはいいんじゃないの?」

しかしこのコーナーのインデックス見ればおわかりのように、僕は一年近く渋谷(「お元気ハウス」)にいってないんですね。またガサ入れ喰らってるかもしれないし、まだ存在しているかどうか・・・。

だから僕は、Yさんを連れてゆくための安全かつ通常の、しかもちゃんと存在しているお店を確保する必要があったわけです。いや、もちろん自分が遊びたい(ちょっとAFという気分ではなかった)というのもありましたけどね。

・・・というわけで、ここまで読んでくださってありがとうございます。ここで“戻る”をクリックしてください(^^;。













































なん度も書いてますが、この店はよく名前が変わるのでいちばん気に入ってるこの名前で呼んでいます。
TEL:03-3406-8484













































基本はディープキス、全身リップ、生フェラ&生素股。19K。45分だと16K。ゴム付きだと各1K安くなる。













































お相手の女の子の名前とコース名と自分の名前、それと案内予定時刻を書き込む欄がある名刺サイズのカード。厚みも名刺くらいで、しっかりした紙を使っていた。金を先払いしているわけなので、これを失くすと泣くに泣けない。













































ギャンブルと女は両立しない、とよくいいますね。実際僕はパチンコや麻雀で大勝ちした直後に女の子のことでいいことがあった試しはありませんし、女の子といいことがあるとたいていギャンブルが駄目です。“中野(落胆)篇”はその一例ですね。

ので、この日も勝ったらふーぞくは中止、ということで新宿でちょっとだけパチンコを打ってみました。結果ちょびっと負けたので、いく気を固めたわけです。