臼杵市

臼杵市散歩

■臼杵市
臼杵市は、大分県の東岸に位置し、豊後水道に面する気候温暖な小都市です。人口は約4万人。市中心部には大友宗麟が築城した臼杵城跡があり、現在は臼杵公園として市民に親しまれています。また、深田地区には国宝臼杵石仏、野津町泊地区には風連鍾乳洞などがあり、その他にも鷺来ヶ迫温泉や黒島海水浴場などもあって、とても心休まるところです。7月中旬には臼杵祇園祭り、8月下旬には石仏火祭り、11月にはうすき竹宵まつりが行われます。


■国宝臼杵石仏
臼杵石仏 臼杵石仏は、「ホキ石仏第一群(堂ヶ迫石仏)」「ホキ石仏第二群」「山王山石仏群」「古園石仏群」からなる60余体の磨崖仏の総称です。凝灰岩の岩肌に彫られた磨崖仏は、千数百年の風雨にさらされ磨耗損傷していますが、今もなお御仏の心を伝えています。古園石仏群の中心に位置しているのは大日如来坐像です。半眼の柔和な御姿からは、仏の慈悲が感じられます。平成7年(1995年)には国宝に指定されました。


■二王座歴史の道
二王座歴史の道 臼杵市辻のロータリーから少し歩くと、二王座歴史の道があります。二王座地区は、凝灰岩の丘のためにやや起伏があり、また寺院等も多く、区画整理されずに昔の面影を残しています。


■臼杵公園
臼杵公園 臼杵城は、もともと「丹生島」とよばれ四方が切り立った崖で囲まれた島でした。その防御性の高さから、大友宗麟によって築城されたといわれています。大友氏以降、福原氏、太田氏、稲葉氏と城主が変わり、明治新政府の廃城令により取り壊されて、公園となりました。臼杵の人は、臼杵公園のことを、親しみを込めて「こおえんち」と呼びます。


■佛狼機砲(フランキ砲)
佛狼機砲
佛狼機砲説明 天正四年(1576年)ポルトガル人より大友宗麟候に佛狼機砲が送られたが、これが日本初の大砲と伝えられています。宗麟候はこれを「国崩」と命名し、臼杵城の備砲として備えつけていました。この国崩は廃藩置県後に国に献上され現在は靖国神社境内に展示されておりますが、これを復製したものであります。
昭和六十一年九月 大分県臼杵市
臼杵公園に設置されている佛狼機砲のレプリカです。臼杵市による説明プレートもありましたので原文のまま掲載しました。

■中央通り商店街(八町大路)
中央通り商店街(八町大路) 中央通り商店街は臼杵市の商業の中心でしたが、地方の小都市はどこも同じで、市中心部の商店街は衰退するばかりでした。しかし、臼杵市や商店街店主たちの努力で、現在は風情のある、どこかなつかしい商店街になっています。


■ぎょんさま(臼杵祇園祭り)
ぎょんさま(臼杵祇園祭り) 臼杵祇園祭りは、日田祇園祭り・中津祇園祭りと並んで大分県の三大祇園祭りのひとつに数えられています。初日の渡御(おわたり)では、八坂神社から御旅所へ行列が続きます。終日の還御(おかえり)では、御旅所から八坂神社まで行列が続きます。一番神輿は須佐之男命、二番神輿は大国主命、三番神輿は櫛稲田姫命です。行列の最後を飾る二基の山車が、臼杵祇園祭りを盛り上げます。


■キラスマメシ
キラスマメシ キラスマメシは、臼杵の郷土料理です。魚の切り身におから(キラス)をまぶした料理といえばわかりやすいでしょうか。ネギやにんじんを入れると、色合いも良くなります。臼杵特産のカボスを搾り込むと、味がグッと引き締まります。


■カボス
カボス カボスは、香酸柑橘類に属する樹木で柚子やスダチの仲間です。果汁は酸味がありさわやかで、刺身や焼き魚、鍋料理に良く合います。地元では、味噌汁にカボスの汁を絞り込んで食べたり、香り付けに皮を細かく刻んで入れたりします。昔ながらのカボスもありますが、「大分1号」や「豊のみどり」などの品種が多く栽培されています。


■臼杵煎餅
臼杵煎餅 臼杵のお土産といえば、やっぱり臼杵煎餅です。小麦粉ベースの煎餅生地に、生姜を混ぜた甘い砂糖水をハケで一枚一枚丁寧に塗って焼き上げます。懐かしいふるさと臼杵の味がします。


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