こういうふうにいろんなパターンのプレイが楽しめるということ自体、このゲームがよくできている証拠だと思います。 紐緒さんのリアクションは、とてもよかった。
でも、優美ちゃんのは・・・、あんまりだ。 思わず笑ってしまったぞ。


 コトの起こりは、攻略本の清川さんの項を読んだことだった。 全国大会の決勝戦で敗けたとき、なにかが起こる!

> 部活を頑張りすぎてもさぼりすぎてもこのイベントは
> 起こらないので遭遇する確率は低いだろう。
『ときめきメモリアル〜forever with you〜公式ガイド』より

 そう。その“遭遇する確率の低い”イヴェントを、しかも清川さんと虹野さんのをたて続けに観てしまってからだ。 清川さんと虹野さんは、試合の後主人公のために泣いてしまう。 もー泣くのだ、身も世もなく。

「他の女の子も、俺のために泣いてくれるんだろうか?」

 そう思ったのが、そもそものきっかけだった。 あの気の強いみらーさんや紐緒さんも泣くのか。 ひなちゃんは主人公が落ち込んでてもへらへらしてそうだが、どういうリアクションをかましてくれるのか。 そんな素朴な(?)疑問から、このくだらない企画ははじまった。

 全国大会に出場しながら、決勝で敗ける。 そのときときめいた女の子たちは、どんな反応を示すのか?  とりあえず、全部観てみたいっ(←ばか)!

 しかし、これがなかなかキツい。 まず、応援にくるのは同じ部の女の子が優先される。 たとえば、いくら紐緒さんがときめいてようが、主人公が野球部に在籍していて虹野さんがマネジャーであれば、試合の応援には虹野さんがくる

 もちろんテニス部にいて古式ちゃんと出会ってしまえば、同様のことが起こる。 しかし全国大会に出ようとすれば、必然的に出会うことになってしまうのだが・・・。

 だから、詩織以外の文化系および帰宅部の女の子のリアクションを見ようとすれば、まず初期設定から詩織を体育会系以外の部に所属させ、さらに50%の確率で虹野さんが自分の部のマネジャーでないことを祈るしかない。 うわ、なんて遠大な計画だろ・・・。

 さらに、練習試合に全部勝たなければ全国大会には出場できないのだが、頑張りすぎてしまうと“超明訓高校”かどっかのゲームソフト会社に勝って、全国制覇してしまう(このほうがよっぽどラクだが)。 実際古式ちゃんのときは、頑張りすぎて失敗してしまった。

 そういうわけでこれ、攻略本もってなきゃできない芸当ですね。 もっていてさえ細心の注意が必要というのが、非常にスリルがあっていいです。 というか、攻略本手にしてさえこういうスリルのある遊びかたができるということ自体、『ときメモ』がよくできたゲームであることの証明なのではありますまいか。

 さてと・・・。 やりかたによっては伊集院やみはりんが全国大会に応援にきてくれるらしいんだけど、レイはともかくみはりんは試合終了後にも会いにきてくれるのか?  とにかく『ときメモ』やればやりこむほど、みはりんって悲惨な設定にされてるなあと思うんだけど。

 あと、決勝で敗けたあと、女の子のリアクションを見たときの主人公のセリフ、

「我が部活に一片の悔い無し。」

 やってくれたぜえ、と思いましたねこれは。 僕なんかはじめてこれ見た瞬間、ものすごく嬉しくなっちゃったんだけど、そうか、あれからもう十年経つのかあ・・・。


ご意見・ご感想はこちらへ

  


















































『ときめきメモリアル〜forever with you〜公式ガイド』
1997年6月29日 初版発行。
発行 コナミ株式会社、発売 株式会社新紀元社。
  
















































もちろん該当の女の子に嫌われてしまえば大丈夫ですが、小心者の僕にはとてもそんな勇気はありません。 もうクリスマスパーティで詩織に「あなたも来てたの」と嫌そうにいわれたり、片桐さんに「So bad!」なんて吐き捨てるようにいわれるのは、まっぴらだ。
















































元ネタは『北斗の拳』第16巻P.39(ジャンプ・コミックスのヴァージョン)、有名な、あまりにも有名なラオウの最期のセリフ「我が生涯に一片の悔いなし!」。 このときの拳を天に突き上げたラオウってば、かっこよすぎ。