三十回近く『ときメモ』をクリアした
いまでも、古式ちゃんの出現する
条件がわからない。
このときは一年時のクリスマス
パーティで、ぼーっとツリーを
見つめていたんだよね。


 さて、正月休みの間に全キャラ制覇をしたあと、 予想通り仕事がむちゃくちゃ忙しくなった。 で、これでハマりに拍車がかかったかっつーと、逆なんだなあ。

 昼間ワガママなクライアントに理不尽な要求をされ、 いつ果てるともしれない仕事を続け、 ああもう十一時だこのへんで帰ろう、 とへろへろになって部屋にたどり着くと、 ついふらふらと指がプレステの電源ボタンに伸びている。

 だって優美ちゃんに「一緒に帰りませんか?」とか、 清川さんに「あっ、まあきい。ううん、なんでもないの、じゃっ」 なんて頬染めていわれたりしたら、 昼間のヤなことなんかぜんぜん忘れちゃうんだもん。 もはや完璧な精神安定剤。

 バツボタンで音声をカットすることを憶えたのも、災いした。 これ、ホントは邪道だと思うんだけど、 好雄の声とかはガンガンカットすれば、 時間が節約できるんだよね。 だからそれまでゲーム終了までに四時間半くらいかかってたのが、 三時間ちょいくらいでできるようになっちゃった。

 だから、じゃあ一日一年ずつだ! と思いながらやってると、やっぱ修学旅行まではやっとくかあ、 いや二年終了時までだ、なんてやってる間に三時だよおい。 おかげで毎日プレステの電源を入れない日 (イコール『ときメモ』をプレイしない日) はない、って感じになっちまった。

 ちなみに最近、特定の女の子といっぱいデートをしたいがために、 意識的に出会う女の子の数を減らすという、これまた邪道な行為をしている。 でも、これが本来あるべき姿なんじゃないかなあ。 現実的には、好きじゃない女の子の機嫌をとるためにその子とデートしても、 きっと楽しくないだろうと思う。 その子自身も。

 さて、この頃虹野さん二度目のクリアをめざして頑張ってるんだけど、 どうも駄目っす。 途中で優美ちゃんのほうを好きになっちゃったり、 清川さんと修学旅行で行動をともにしたんでそっちに傾いちゃったりして。

 で、ちょいと本気で虹野さんにいったと思いねえ。 夏合宿で出会い (このとき主人公の所属は野球部。 詩織がサッカー部だったので、虹野さんは野球部のマネージャーだった)、 デートを重ねる。

 修学旅行は虹野さんの看病、ホワイトデーの本命お返しもすべて虹野さん。 初詣も文化祭も二年・三年と虹野さん、 そのうえ中央公園で“虹弁”までいただいてしまい、これはいったぜ! と途中ですでに安心していた。

 ちなみにこのときは自分でも感心したが、 出会った女の子は一年のクリスマスパーティで古式さん、 二年の始業式で優美ちゃん、四月で紐緒さん、 クリスマスパーティで美樹原さん、と詩織を含めて六人に抑える。

 ところが、卒業式の日。 息を切らせて“伝説の樹”に駆けつけた主人公が顔を上げると・・・。 そこにいたのは、なんと古式さんだった。ひえー、なんでだなんでだ?

 僕は最近デートの場所を間違うのを恐れて、 デートの日付と場所と女の子の名前を、 ぜんぶメモってある。 それを見ると、そのときのデート回数は、

虹野さん
古式さん
詩織
紐緒さん
優美ちゃん
美樹原さん
12回(修学旅行・文化祭・初詣は除く)
6回
6回
6回
5回
3回(パーティ後のエスコートは除く)

 というものだった。 なして虹野さんじゃなくて、本命お返しを一度もあげてなくて、 しかも特別イヴェントを入れれば三分の一以下しかデートしてない古式さんなんだ!?

 てなわけで、いまも幾度の失敗を繰り返しつつ虹野さんを追っかけているわけです、ワタシ。 でもきのうも、植物園の清川さん (はじめて見た“花ことば”シーン) があまりに可愛かったので、きょうの夜も、伝説の樹の下で待ってるのはきっと、 虹野さんじゃないだろうなあ。


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ちなみにこれは僕の勘違いで、ほんとうの全キャラ制覇は一月二十六日午前一時六分。 この顛末については、次回書いてみたいと思う。
















































やっぱり清川さんでした。 おかげで寝たのは三時十分。 むっちゃ眠いよ〜。