『トゥルーラブストーリー2』、PS、
アスキー/Bits Laboratory、1999年。

T149cm、B80cm、W58cm、H81cm。
自分で描いたイラストに「かわいい・・・」などと呟くワタシは、立派な人格破綻者。だってかあいいもん、かおりん(^^;。


『トゥルーラブストーリー2』(以下『TLS2』と略)は、僕の基準からいうとはっきりいって“クソゲー”だ。とにかくキャラ、システム、シナリオ、どれを取っても“恋愛SLG”として及第点とはいい難い。

 なんでこれほどバカなつくりかたを、と前作『トゥルー・ラブストーリー』(以下、便宜上『TLS1』と略)の絶大なファンであった僕としては、むちゃくちゃ残念に思ってしまう。

・・・もちろん前作があまりにいいゲームだったため、期待度が過剰にかかってしまったがゆえの反動、という部分があるのは否定しない。ただ、『TLS1』と比較してもやはり『TLS2』は劣っている、とこれは間違いなく思う。

 もっともそうやって文句をいっていながら、『TLS2』にもちゃんと好きなキャラはいる。“野人”丘野陽子、“転校生”沢田璃未、“最強のえっち”(←をいをいっ;)瑞木あゆみなどだが、いやなんつっても筆頭は中里佳織(通称かおりん)だ。

 一部のかたがたから“マルチ萌え”と呼ばれている僕だが、実は現在の(も)最大萌えキャラはかおりんなのだ。いや、かおりんを最初に見たときの胸の顫えはちょっと筆舌に尽くし難い。

 広いおでこ(爆)、ぷになほっぺ(核爆)、そしてなによりも、ちっちゃなからだ(超核爆)。なにもかもが俺の琴線をこれでもかこれでもかと突き刺しまくる。もう第一印象からあなたに決めてましたって感じだあっ!

 かおりんは性格もよい(仲良くなってないときの冷たさは『ときメモ』『TLS1』も共通なんだから措く)。本好きなのもいいし、TVをあまり観ないのもいい。が、特に気に入ったのは、こんな部分。

 ホームルームで「立候補する人間がいなかった」ため、推薦という半ば押しつけられたカタチで文化祭実行委員に就任したかおりん。「実行委員って、大変じゃない?」という主人公の問いに、彼女はこう答える。

> 「ううん。みんなが選んでくれた実行委員だもの、頑張らなくちゃ」

 上の台詞に、なに考えてんだこの勘違い女、と思うのは勝手。実は僕も最初はそう思った。が、ちょっと考えてみてほしい。もしこの時の答えが、

「ぜ〜んぜん。どうせ押しつけられた役だもん、テキトーにやるわよ」
「大変に決まってるわよ! なんで私がこんなことやらなくちゃいけないのよおっ!」

 なんてのだったとしたらどうだろう。まだかおりんのほうが自分の立場をポジティヴに受け止めているし、級友を悪人扱い(つまり自分が被害者ヅラ)しないだけいいと思う。

「押しつけられた」ことを一番よく理解っているのは、実はかおりん自身だ。しかし「選んでくれた」クラスメイトは全然手伝ってくれないし、文化祭のテーマを決めるときは、かおりんが必死で練ったプランをいとも簡単にはねつけてしまう。

 主人公(プレイヤー)は、幾度か彼女が落ち込んだり涙する場面に立ち会うことになる。でもかおりんは挫けない。“文化祭を成功させることを、地味な自分を変えるきっかけにしたい”。そう思って、ちっちゃなからだで頑張り続ける。

 もちろん彼女のそんな考えかたを「公私混同してんじゃねえよ」と思うのも勝手。でも僕はそんなかおりんをほっとけない。なにせ彼女は頑張りすぎて(というかクラスの誰も手伝ってくれないから)、文化祭前日に過労のために倒れてしまうのだ。

 そのあとの展開は、昔の青春ドラマみたいでクサくて、実はあまり好きではない。が、まあ、過程はともかく、かおりんは見事に文化祭のクラス展示を成功させる。

 さて、懸念の文化祭は無事終了。ここからのかおりんがまたヨイ。主人公に好意を持っているのがかなり見え隠れしてきて、ひとつひとつのエピソードがほんわか「せえしゅん」している。

 特に気に入ってるのは下記。これには完璧に破壊されたので、ネタバレになるのを承知で(をいをいっ;)紹介する。ある日の休み時間、かおりんは唐突にこう訊いてくる。

> 「ねえ、男の子って、どんな女のひとが好きなの?」

 ここでの主人公の答えは、当然三択。

1.「ズバリ、中里さんみたいな子」
2.「やっぱり明るい子」
3.「スタイルのいい子」

 もちろん私ゃ最初のプレイでは1.を選びましたぜ。しかしその後の展開がヨイのは2.と3.。特に感動的なのは3.。見るからに貧乳のかおりん(←をい;)によくもそんな残酷なことがいえたもんだとは思うが。

「スタイルの、いい・・・?」
「やっぱり胸の大きい子じゃないかな」
「胸が大きい・・・。わかったわっ!」

 なにがわかったんだ・・・。ともかく翌日の昼休み。主人公は学食でかおりんを見かける。両手に抱えた牛乳パックの山。「それ、全部飲むの?」「ええ」。そして放課後。図書室で出会った彼女は、案の定お腹を壊してしまっている。

> 「だって、(あなたは)胸の大きい娘が好きなんでしょ?
> だから牛乳飲んで胸を大きくしようと思って・・・」

 ぐおおおおっ、なんていじらしいんだかおりいぃぃぃんっ! ぶちぶちぶちぃっ(←血管切れまくる音)!

 もちろん主人公は「あれはあくまで一般論であって、中里さんは中里さんでいるのがいちばんいいんだよ」とフォローする(してなかったら俺が殺してたぞ)。

・・・とまあ、僕にとってのかおりんの魅力をすべて語ると原稿用紙100枚ぶんくらいはすぐにいっちゃうので(←嘘)、この辺にしておきます。最後に大好きなかおりんに、スピッツのうたからこんなフレーズを贈りたいと思います。

> 君のおっぱいは世界一ぃ〜
『おっぱい』、アルバム『花鳥風月』より。作詞:草野正宗


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