『トゥルー・ラブストーリー』
PS、アスキー、1996年。

6月10日生まれのAB型。
T163cm、B81cm、W58cm、H82cm。
CVは菊池志穂さん。


『トゥルー・ラブストーリー』(以下『TLS』)に登場する女の子は、某エドモンドさん以外全員気に入っている。誰でプレイしてもそれなりに満足できるし、泣ける。

 なかでも好きなのはどんどんかわいらしくなる後藤さん、齢上なのにむちゃくちゃいじらしい草薙先輩、意外と尽くすタイプの水谷さん、そして桂木綾音ちゃんだが、綾音ちゃんへの萌え度は群を抜いている。

 綾音ちゃんとの最初の出会いは「廊下でぶつかる」。声が菊池志穂さんだと知っていたのでちょっと笑う。が、出会いはすぐにどうでもよくなる。会話を重ねるごとに、僕は綾音ちゃんにハマっていくことになる。

 綾音ちゃんの趣味はピアノとテニス(『TLS-R』のテニスコートでのデートはよい!)と熱帯魚の飼育。う、お嬢様入っちゃってるでないの。でも水谷さんと違って(をい;)気取った部分なんて全然ない。

 そして休み時間には花壇の水やり。昼休みにはお弁当の残りをノラ猫にあげている。「猫、好きなの?」と聞くと「そんなに好きじゃないんだけど、ほっとけないじゃない」とのたまう。基本的に優しい女の子なのだ。

 その優しさは、当然人間(つまり主人公だ)にも向けられる。テストの成績が悪くて居残りをさせられていると、懇切丁寧に勉強を教えてくれる。スケート初めてだというと、わざわざ手を把って教えてくれる。

 いや、できそうでできないっすよこれ。成績いい奴って、できない人間の気持ちが理解できないのね。それを職業にしてるならともかく、普通は「なんでこんなこともわからないんだ」って投げ出しちゃう(職業にしてても投げ出しちゃう奴もいるけど)。

 それが主人公に好意を寄せているからだ、と片付けてしまうのは容易い。でも僕は、きっと綾音ちゃんは誰にでもこんなふうに接してるんじゃないかと思う。優しいひとだから。

・・・かと思えば水着姿を見た主人公に「スタイルいいね」といわれて「もう、エッチ」と照れるわ、神社でお願いしてるとこを発見されて慌てて逃げるわ。もう心くすぐられっぱなし。

 そしてなんといってもお弁当。『ときメモ』の“虹弁”にはあまりときめかなかった僕だが、綾音ちゃんのお弁当イヴェントには完璧破壊された。

 なんでかというと、こんなこと書いていいのかわからないが、虹野さんは料理がうまいというのが前提になっている。すでにサッカー部員50人ぶんの弁当をつくって高い評価を得ていることでもあるし。

 だから虹野さんが「どうかな?」と顔を覗き込んでお弁当の評価を伺うとき、実はそこには見た目、味付けともにある程度のレヴェルが、初手から保証されているのだ。

 だが、綾音ちゃんは違う。たぶん彼女は毎日自分用にお弁当をつくってはいるに違いない。しかし、 他人のためにつくるのははじめてなのだろう。彼女は都度、心配そうにいう。

「こっちの卵焼きはちょっと焦げちゃったの」
「白身魚のフライはどうかしら? 揚げたてはおいしかったんだけど」

「好きなひとのために、ふだんやり慣れないことにあえてチャレンジ」。この姿勢にぐっとくる。だから僕は、実は“虹弁”より“優美弁”や『TLS』の“弥生弁”、『To Heart』の“葵弁”のほうが(味はともかく)イヴェントとしては好みだったりする。

 要するに綾音ちゃんとは、『ときメモ』でいえば詩織のパラメータに沙希ちゃんの性格をプラスし、さらに古式ちゃんと清川さんとめぐちんの要素を盛り込んだ、スーパーコンプリートなキャラなのだ。実はさらにもうひとりの要素が盛り込まれているのだが・・・。これにはあえて触れまい(^^;。

 だからといって、もちろん『ときメモ』のキャラが不完全というわけではない。むしろ『TLS』のほうが後追い(あえてこう呼ぶが、他意はない)ゆえの有利さを十二分に活かし切った、というべきだろう。

 その有利さが『TLS2』では逆に自分の首を絞める結果になってしまったわけなのだが・・・。これはまた、別のはなし


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『トゥルー・ラブストーリー』の改訂版、『トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜』の愛称。

妹のみさきとデートできるようになったり(まだしてないけど)、難易度の設定がちょっと低くなったりしている。また、新しいデートイヴェントや、そのCGも追加されている。

中古で買うとオリジナルより多少高くなるが、もってないひとはこっちを買うのが吉。