新宿(珈琲)篇


恒例で、9月の三連休で東京にいった。このところ定宿になっている新宿のホテルにチェックインすると、客室階ゆきのエレヴェイタはカードキィをかざすと泊まっている部屋のある階に停まるシステムになっていた。

予感がしたのでお店に電話してデリヴァリィを頼んだあと、料金を用意して外に出てもおかしくない格好、しかも靴と靴下を履いたままで、ウイスキィをちびちびと飲む。やがて携帯電話に着信。

「すみません、下のコンビニまで降りてきてもらえませんか」

そうだろうなあ、と、料金を入れた封筒を手に下に降りる。服装は伝えておいたので、気づいたおじさんが近づいてきた。封筒からお金を出しておじさんに渡し、きっちりとポイントカードにもサインをもらう。

女の子と一緒にエレヴァイタに乗る。まずいことに同じ階で別の客がひとり先に降りた。しかも僕の部屋と同じ方向に歩いてゆく。仕方ないのでエレヴェイタの前で10秒ほど待ってタイムラグを作る。

無事部屋にたどり着く。「なんか飲む?」と冷蔵庫を開けると「うーん、いま喉乾いてないから、いいや」。そうですか。

「じゃ、脱ぐ?」
「え、ちょっと待って。少しはなししようよ」
「へ? なんで?」
「いや、お互いのことを知るというかその」

あ、そうか、100分だったね。いつも60分だからそのつもりになっちゃってた。とりあえず僕が椅子、女の子がベッドに座って向かい合う。いつもの癖で、女の子が芸能人でいうと誰に似ているかを考える。

「蒼井優に似てるって、いわれない?」
「んー、よくいわれるけど、向こう髪短いし」

あれ? 僕の蒼井優さんのメインイメージは映画『百万円と苦虫女』で、女の子と同じロングなのだが。・・・源氏名Sちゃんとアクション映画が好きという話題で盛り上がり、気持ちがほぐれてきたのでシャワーに入る。

Sちゃんは久しぶりに見る控えめなカタチのいいおっぱいで、くびれもちゃんとあってスタイルがいい。チンコが素直にSちゃんのからだと洗ってくれる手に反応してくれるのが嬉しい。

先に部屋に戻って、パソコンで『百万円と苦虫女』を検索する。やっぱりこのときの蒼井優さんはロングヘアで、Sちゃんにそっくりだ。戻ってきたSちゃんに見せる。

「あ、ホントだ。私と同じくらい髪がある」
「でしょ?」
「でも、私なんかと比べちゃ優ちゃんに悪いよ」

ベッドに入って、まずはディープキス。ちなみに個人的に『百万円と苦虫女』は好きな映画なので、もちろんこのときの蒼井優さんにも好感をもっている。その蒼井優さんに似ているSちゃんとのディープキス。チンコ、激しく反応。

あお向けになるようにいわれる。Sちゃんは乳首をなめたり指先でくりくりしたあと、わき腹をつつーとなめ、チンコへ。先っちょをちゅっちゅして硬くしたあと、Sちゃんはチンコを口に含む。

なんか前回と被るのだが、蒼井優さんにしてもらっているような気分になり、すぐにエナジィ充填110%程度になってしまう。「や、やば、ストップ!」。

事前にちょっと説明しておいたので、Sちゃんはすぐ行為を止めてくれる。僕のリクエストでSちゃんが上になって69。Sちゃんは土手の部分は結構毛深いのだが、本体とお尻の穴は無毛で、綺麗だった。

Sちゃんのお口に含まれながら、クリトリスをなめ、性器に舌を入れる。お尻の穴に舌を伸ばしてみたが、Sちゃんがなにもいわないので舌を入れてみる。んふっ、と声が漏れる。

しばらく視覚的にも下半身的にも非常に気持ちいい状態が続いたのだが、喘ぎ声を出しながらもSちゃんの口撃は正確で、そろそろやばい状態になってきた。「ごめん、最後は素股にして欲しいんだけど」。

騎乗位素股でチンコを刺激してもらいつつ、Sちゃんのおっぱいを両手でさする。ローションを塗られている間休憩できたのだが、なにせ“蒼井優さん”が自分の上で腰を振っているわけで、あっという間にエナジィ充填110%を超える。

キスしたい、というと、Sちゃんはからだを傾けてきてくれた。ディープキスでアタマが満たされたうえにSちゃんの手は刺激を送ってくる。これはものすごく気持ちいい。いくよ、といって自分の腹の上に大量に出した。

シャワーを浴びたあと少し時間が余ったので、「なんか飲む?」と冷蔵庫を開けると、今度はSちゃんは「うん、ちょっと喉乾いたかな」とカフェラテを選んでくれた。少しはなしをする。

タイマーが鳴ったので、「じゃ、これ大分のお土産」と引き出しから“湯布院レアチーズケーキ”を出して渡すと、「え? ホント? ちょー嬉しい〜!!」と、Sちゃんはハンドバッグを開ける。

そして、なぜかバッグのなかに大量に入っていた“モンカフェ”(使い捨てタイプのレギュラーコーヒー。10袋は入っていた)を「お礼にこれあげる!」と差し出してくる。

「あんまりもらっちゃうとあなたのぶんがなくなっちゃうから」と、みっつ(湯布院レアチーズケーキが三個入りなので)だけもらい、「おやすみ」とSちゃんをドアから送り出した。

ちなみに帰宅してから“モンカフェ”を飲んでみたら非常においしかったので、それ以来僕が自宅で飲むコーヒーは“モンカフェ”になってしまった。Sちゃん、その点でもありがとう。


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