渋谷(快感)篇



 会社にKという奴がいる。 Gさんのあとを継いで“新・ふーぞくの帝王”と呼ばれている。 特にその時期は結婚を控えていることもあって、 週に二度は通っていたらしい。

 やはり会社の連中と飲んでいたときのことだ。 Kがいった。
「Gさん、そういえば『お元気ハウス』、ガサ入れされたらしいですよ」

「へえー!?」
 Gさんは驚く。 僕も驚いた。 同時にTちゃんは大丈夫だったんだろうかと心配になった。 なにせ彼女はまだ、未成年だ。

「こないだいったら、店の名前が変わってたんで、女の子に訊いたらそういうことなんですって。 そんときにいた女の子と客、全員しょっぴかれちゃったらしいです。 だからいま、チャンスっすよ。 けっこう女の子やめちゃって、新人補充したみたいだから」

 ・・・二時間後、僕はKとGさんと一緒に、渋谷にいた。 Gさんがいきたがったせいもあるが、僕も木曜日はTちゃんの出勤日だったはずだから、彼女の無事を確認したい、という気持ちがあった。

 受付のおじさんは健在だったが、待合室で提示された写真のなかに、Tちゃんはいなかった。 ちょっと複雑な気分になりながら、GさんとKに先に選ばせて、僕はHちゃんという娘にする。

 この前45分でぜんぜんダメだったので、きょうは60分のVIPコースにする。 店の名前が変わったせいでまた入会金をとられ、新しいカードをもらう。

「こんばんはあ」
 部屋に入ると微笑いかけてきたHちゃんは、正直いうとあまり好みの顔ではなかった。

「あのう、今日俺酔っぱらってるし、延長する余裕もないから、最後までイケなくても気にしないでね」
 とりあえず、先にそんなことをいっておく。
「大丈夫だよ」
 Hちゃんはもう一度笑った。

 シャワーを浴びにいくと、目の前のHちゃんのおっぱいがてのひらサイズなのが、ちょっと気に入った。
「なんか、水着のあとがついてるみたいだけど」
「あ、そう。 こないだ沖縄いってきたの。 こういうお仕事だから日焼け止め塗ってたんだけど、やっぱりちょっと焼けちゃった」
 薄い日焼けのあとは、妙にそそられた。

 部屋に戻って、まずキス。 Hちゃんの舌が入ってきて、僕の口のなかをかき回す。 気持ちいい。 仰向けに寝かされて、Hちゃんが上からもう一度キスしてくる。 しかも舌を入れながら、僕の乳首をおや指とひとさし指でくりくりする。 なんだか女の子になったような気分。 でも気持ちいい。

「ねえ、乳首、性感帯でしょう。 すっごくカタくなってるもん」
 Hちゃんはそういって、乳首を交互に舐めたり、軽く噛んだりする。 うわ、その通りです気持ちいいですう。 ちょっとしつこい乳首攻撃のあと、Hちゃんの舌はゆっくりと南下する。

 脇腹から太腿と丁寧にきて、やっとまんなかの脚にたどりつくころには、僕の下腹は息子が垂らしたがまん汁で、ぬるぬるになっていた。 こんなことははじめてだ。 やっぱりHちゃんはうまいんだろうか。

 ティッシュで僕の下腹を拭いて、Hちゃんが息子に攻撃をはじめる。 まず頭をちろちろっと舐めて、側面をなぞる。 と思うと、先っぽだけを口に含んで、舌で舐めまわす。

「両脚を拡げて、膝を手で持っててくれる?」
 Hちゃんにいわれて、大開脚。 わーなんかすごく恥ずかしい。 Hちゃんは手で息子をしごきながら、 袋をすうっと舐めあげたり、口に含んでうにゅうにゅしたりする。

「くすぐったかったらいってね」
 なんのことだろう、と思ったら、Hちゃんの舌がいきなり僕のアヌスを舐めはじめた。 瞬間、きゅっとすぼめてしまう。 なんかヘンな感じだけど、気持ちいい。 一瞬、指を入れて欲しい、と思った。

 大開脚を終えて、再度Hちゃんは息子攻撃。 今度は全部を口に含んで、顔を上下させる。 そうしながらだんだんお尻を僕の顔のほうに持ってきて、 69の態勢になる。

「指は入れないでね」
 といわれて、Hちゃんの性器に口をつける。 両手でお尻の肉をぐっと開いて右手のおや指でアヌスを触りながら、 クリトリスと性器を交互に舐める。 息子をしゃぶってるHちゃんの口からときどき、

「んっ」
 とか、
「あっ・・・」

 という声が漏れはじめる。 さっきのお返し、とHちゃんのアヌスを舐め、ちょっと舌を入れる。 反応は薄い。 どうやら自分ではあまり感じないらしい。

 で、騎乗位素股に移行。 酔いかたはTちゃんのときと同じくらいなのに、むちゃくちゃ気持ちいい。 入ってるのとぜんぜん変わらない、というか入ってるより気持ちいいんじゃないかとさえ思う。

 Hちゃんは息子をクリトリスに当てて自分でも感じてるらしく、上気した顔で声を漏らしている。 それがとても可愛らしく思えたので、おっぱいを両手で揉む。

「あ、ダメ・・・。おっぱい、感じやすいの・・・」
「ダメといわれればもっとやりたくなるのが、人間のサガ」
 そういって、揉みながらおや指で乳首をぐりぐりする。

「そんなこという子は、」
 Hちゃんは息子を握った右手にちょっと力を込め、遊んでいた左手を背中のほうに廻した。
「こうだよっ」
 腰の動きを早めると同時に、左手の(たぶん)ひとさし指で僕のアヌスを、なか指とくすり指で袋をさする。 これはたまらん。 あまりの快感におっぱい揉んでる余裕なんかなくなって、手を離す。

 Hちゃんはニヤリと不敵に笑い、左手を今度は前に持ってきて、僕の乳首を左右交互にぐりぐり。 しかもどういう魔法をつかってるのか、アヌスをさするのも続いている。 うわーもう辛抱たまらん、と発射。 射精した後も、Hちゃんはゆっくりと腰を動かし、余韻を充分に楽しませてくれた。

 僕は終わってからもしばらく、呆然としていた。 それは間違いなく、生まれてからいちばん気持ちいい射精だったと思う。

 シャワーを浴びながら、
「こんな気持ちよかったのははじめてです。ありがと」
 畏敬の念を込めてそういうと、Hちゃんは満足そうに笑った。
「大丈夫だったでしょ。 正体ないくらい酔ってるんじゃなければ、いままで私でイケなかったひとなんていないもん」
 すごい自信だ。

「あなた、乳首とお尻の穴が弱いでしょ。 全身舐めてる間に、そのひとの性感帯をさぐってるの。 三ヶ所同時に攻めてあげると、たいていのお客さんはイっちゃうよ」

 そうかあ、プロだなあ。 部屋に戻って名刺を渡してもらうと、

『ひらけマンPiPi』

 と書いてあった。
「すげえネーミングだなあ。『お元気ハウス』のほうがよかった」
 というと、
「そうなのよね。私もちょっと、恥ずかしいんだ」
 Hちゃんは笑って、最後にもう一度、フレンチキスをしてくれた。


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もはや写真指名は信じてないので、 おっぱいがいちばん小さい娘を選んだ。 Hちゃんは当時、22歳。 もちろん『尻キチ隊』のHちゃんとは別人。






























レギュラーコース(ゴム付)45分14K、60分18K。
VIPコースは生フェラ生素股で、プラス1K。
他にスペシャルコースとして、120分でアナルローター使用可(30K) というのがあった(と思う)。

これらの料金体系は『お元気ハウス』のときから変わっていなかった。






























ただし、古い会員証と交換で、 入会金2Kのところが1Kになったような気がする。 酔ってたのでよく憶えていない。






























アナル舐めははじめての経験だった。






























渋谷駅、井の頭線側から歩いて10分弱。
TEL:3406−8484
ただし店名はまた変わった。 『chu−chuくらぶ』といえば、間違いないはずだ。