「触るのは、OKだからね。
触りたかったら、触っていいんだよ」 Mさんはあお向けになった僕の足をちょっと開かせて、両手で僕のものを愛撫しはじめた。 そうしながら、胸のふくらみを脇腹にすりすりしてくる。 おずおずと、小さなふくらみに手を伸ばした。 僕の意志に気付いたMさんが、触りやすいようにちょっとからだを浮かせてくれる。 <あ、やわらかい・・・・> なんかそれは、感動だった。 こんなちっちゃいおっぱい(←問題発言)なのに、ちゃんとやわらかい。 女の子のからだは男とは違うんだということを、僕は再認識した。 しばらくして、Mさんが、 「まだ、時間あるからさ。上になりたいでしょ?」 「え・・・・?」 「えっちなビデオとか、観るでしょ。 おんなじようにすればいいんだよ」 ・・・僕がSMファンだったらどうするつもりなんだろう。 ともかく、Mさんはあお向けに横になった。 「キスしても、いいですか?」 「いいよ。 ねちっこいのでなければ」 僕はMさんに顔を近づけた。 こうやって明るいところでちゃんと見ると、彼女はとてもかわいらしい貌だちをしている。 一瞬、この娘はいまいくつなんだろうと思った。 メイクをしていないせいか、間近でみると彼女の肌は適度に荒れている。 もしかしたら僕より齢上かもしれない。 でも、それさえもひどく、いとおしく思えた。 キスすると、かすかに煙草の匂いがした。 この娘、ヘヴィスモーカーかな? 舌を入れたいという衝動に駆られたが、それじゃ“ねちっこく”なるかなと思ってやめた。 僕はMさんの右の乳首を口に含みながら、右手で左のおっぱいを揉んだ。 Mさんのおっぱいはほんとうに掌にぴったりと収まる。 次に、左の乳首を口にして左手で右のおっぱいを触る。 なん度かそれを交互に繰り返しながら、右手を徐々に下に進めた。 Mさんはこころもち脚を開いて、僕の手を受け容れやすくしてくれる。 やっとたどりついたそこは、もうぐちょぐちょだった。 ずっと昔に読んだ『片翼だけの天使』を憶い出して、 <ローションを塗ってるんだ>と思った。 いくらなんでも、僕の下手くそな愛撫でこんなに濡れてくれたとは思えない。 僕はひとさし指をそこにあてた。 なんの抵抗もなく、するっ、と吸い込まれる。 ゆっくりと出入りさせながら、おや指でクリトリスをさすった。 そして、なか指でもうひとつの穴をさぐる。 口は左右の乳首を交互に含んでいる。 「ん・・・・。あ・・・・」 Mさんが小さく喘いだ。 じゃ、これでいいんだ。 僕は行為を続けた。 そのうち、明らかにローションだけとは思えない液体がもうひとつの穴を濡らしてるのが、 指の感触でわかった。 僕はなか指が充分に濡れているのを確認して、そこにあてがった。 「そこはダメ・・・・」 Mさんが小さく、でも慌てていった。 僕は聴こえなかったふりをして、さらに進めようとした。 「ダメなのぉ、そこは」 Mさんはもう一度、今度はちょっと強くいった。 「ダメなの?」 僕はMさんの乳首から口を離して、訊いた。 「ダメなの」 「ちぇー」 ひどく残念だった。 僕は止められたなか指をひとさし指と同じ穴に入れて、抽送をはじめた。 代わりにくすり指で、もうひとつの穴をさする。 「んっ・・・・、あっ・・・・」 Mさんの反応は指一本のときよりも、確実に大きくなっている。 僕はしばらくその行為を続けた。 途中、僕は両手でMさんの両足を大きく拡げさせて、その付け根に顔を埋めた。 彼女の貌と同じで、ひどくかわいらしいと思った。 僕はクリトリスを舐め、入口を舐め、もうひとつの穴を舐めた。 そこを舐められても、Mさんはただ喘いでいるだけだった。 入れられるのだけがダメなのかもしれない。 舌は指に比べて反応がイマイチだったので、Mさんの脚を降ろして再度二本挿入、 おや指でクリトリスをさすり、くすり指でもうひとつの穴を愛撫。 口は乳首を交互。 「あっ・・・・。いい・・・・」 やはり攻める場所が多いからか、反応がいい。 僕は抽送の速度を徐々にはやめ、併せて乳首を転がす舌を動かした。 「んっ、あ、・・・・」 Mさんの息がほんとうに荒くなってゆく。 僕は逆に、指の位置をちょっと浅くして、舌の動きを止める。 すると、彼女は大きく息をつく。 それを見計らって、今度は一気に指を思い切り深く挿入し、舌を動かす。 するとMさんは、前よりもさらに激しい呼吸をする。 なん度かそれを繰り返したあと、本来小休止に入るべき場所で、僕はMさんが息を吐き終える前に指を深く挿入した。 意表をつかれたMさんが、鋭く反応する。 僕はそのまま指の速度を最大限にし、舌をスキャットマン・ジョンみたいに動かした。 「あ・・・・。ダメ、いく・・・・」 Mさんのからだが不意に弓なりになって僕を持ち上げると、 そのまま二・三度、ぴくぴくと痙攣した。 「ねえ、えっちの経験あまりないって、嘘でしょ? 私、ほんとにイっちゃったよ」 からだを離したMさんが、微笑いながらそういってくれた。 「あ、どうも」 実は僕には、さっきのMさんの弓なりが演技なのか本気なのか、 半信半疑だった。 「じゃ、今度は私がイカせてあげるね」 Mさんは僕のものを手でさすって大きくしたあと、口に含んだ。 僕はMさんのお尻に手を伸ばす。 Mさんがお尻を段々近づけてきてシックスナインの態勢になる。 Mさんの股間に舌を伸ばしたが、口のなかがカラカラに乾いて、どうもうまくない。 たぶん、さっきクンニリングスしたときのローションが乾いてきて、糊のようになってるんだと思った。 でも、Mさんのまる見えのそこを眼にしながら、 Mさんがかわいらしい口で僕の分身を愛撫してると思うと、 どうしようもなくたかぶってきて、Mさんのお尻を両手で掴みしめて、 「いくよ」 といって果てた。 イった瞬間、ちょっとした抵抗感を感じたから、 僕は自分がいつの間にかゴムを被せられていたことに気付いた。 Mさんがまだぴくんぴくんしてる僕のものを口にしたまま、ゆっくりと顔を上下させる。 今度は意識してたせいか、彼女が口に含んだままゴムを外したのが、 はっきりとわかった。 すごい技術だ。 「じゃ、からだ洗おうね」 Mさんは僕を洗い場に連れていって、からだを洗ってくれた。 イっちゃったせいかからだがほぐれて、ファミコンのはなしなんかをした。 彼女はコンピュータ相手に『桃太郎電鉄』とか『人生ゲーム』をやるのが好きで、敗けるとコントローラを壁に投げつけちゃうらしい。 もうなん度コントローラを買い換えたかわからないという。 風呂から上がってからだを拭いてもらうと、鏡台の上の電話が鳴った。 Mさんが受話機をとる。 「はい。はい・・・・。うん、大丈夫」 時間通りというわけだ。 三分の時間をからだで憶えてるボクサーみたいだな、と思った。 さすがにMさんはプロだ。 服を着た僕は一階まで見送ってもらって、 「じゃ、気をつけて帰ってね」 というMさんの声を背中に、家路についた。 |