著者別蔵書数(文庫本のみ)



引っ越しを機に、もっている本全部を著者別に整理しましたので、ついでに数えてみました。自分でもちょっと興味があったんですが、まあ妥当な結果というか意外な結果というか・・・。ちなみにこれは'99年9月3日現在です。



1.原田 宗典さん・・・35冊(共著含む)

これは予想どおりでした。お金のある時期とハマった時期、そして原田さんの文庫本が本格的に出版されはじめた時期が、すべて重なっていたので。結局出ては買う、という感じで増殖してしまいました。出版社の種類も多いし、売れてるんだなあと思います。見出しは講談社文庫のカヴァーの色。



2.戸部 新十郎さん・・・32冊

『服部半蔵』全10巻がきいてますね。時代小説って上下巻や全三巻など長いものが多いので、どうしても冊数が多くなります。続き物を1として数えると17種類、・・・それでも多いか。戸部さんは文体がひどく僕の肌に合っていて、読んでいて心が落ち着いたり思わずニヤリとしてしまいます。見出しは徳間文庫のカラーの色。



3.海音寺 潮五郎さん・・・24冊

このひとはどちらかというと小説よりエッセイのほうが好きです。時代ものではすごく面白い解釈をするし(『悪人列伝』の「伴大納言」には驚きました)、現代ものではすごくまっ正直に政府や国に対して怒るし。すごく誠実なひとだったんだろうな、と思います。見出しは新潮文庫のカヴァーの色。



4.西村 寿行さん・・・23冊

たぶん読んだ冊数ではいちばん多いと思います。が、高校時代を中心に図書館で借りて読んだのが100冊くらいあるので・・・。つまり、あとで読み返したいと思った作品だけ、文庫で買ってるわけですね。見出しは角川、徳間、光文社、各文庫のカヴァーの色。ただし角川は最近デザインを変えました。



5.隆 慶一郎さん・・・21冊

出版されている文庫は全部所有している筈ですし、そのほとんどを5回以上読み返しています。実働五年間の執筆生活でこれだけの作品を遺したのは偉大だと思いますが、もっとはやく作家活動を開始されていたら、と残念にも感じます。見出しは講談社文庫のカヴァーの色。



6.野田 知佑さん・・・16冊(共著含む)

このひとも、出版されている文庫はすべてもっている筈です。野田さんはなん歳になっても、いい意味で子どもの心をもち続けているひとです。いえ、野田さんの本を読むと、逆にいまのおとなたちのほうが“ガキ”なのかもしれないと感じたりしますが・・・。見出しは小学館文庫のカヴァーの色。



7.遠藤 周作さん・・・13冊

なぜか名作と呼ばれる『沈黙』や『海と毒薬』はこのなかに入ってなくて、晩年の時代小説ばかりだったりします。遠藤さんとの最初の出会いは小学校低学年(父が買ってきた『ぐうたら人間学』)ですから、ここに挙げた作家のなかでいちばんはやいですね。見出しは新潮文庫のカヴァーの色。



8.下川 裕治さん・・・10冊

同点なんですが、他のひとに譲渡したのが一冊(再購入する予定)、買った筈なのに見つからない本が一冊あるので上位にしました。数百円で異国の町に飛び立つことのできる、とてもリーズナブルな内容の本ばかりです(←比喩ですので本気にしないように)。見出しは講談社文庫のカヴァーの色。



9.花田 清輝さん・・・10冊

このひとの本、集めようと思ったときには講談社文芸文庫の版しかなかったんです。で、10冊で打ち止め。あとは全集買うしかないんでしょうね。文芸文庫は値段が高めですが(商売上手やのぉ)、しょうがないので毎月一冊ずつ購入していました。見出しは・・・、文芸文庫は色が一定していないので、花田さんのイメージで(笑)。



10.司馬 遼太郎さん・・・10冊

下川さんや花田さんと同点ですが、『坂の上の雲』が全八巻なので、最下位としました。『坂の上の雲』はそれだけ長い小説ですが、お金も時間も無駄にならない素晴らしい作品です。今後お金に余裕ができたら司馬さんの本が増殖していくかもしれません。見出しは文春文庫のカヴァーの色。



次点.三代目魚武 濱田成夫・・・9冊

僕が唯一読む詩人。いや詩人というかデザイナーというかミュージシャンというか、とにかく多才なひとです。その文章にムカつくひともいるとは思いますが、僕は彼の自信を見てると、いつも元気を貰ったような気分になります。見出しは角川文庫のカヴァーの色、・・・はまっ白で見にくいので、その文字の色(^^;)。




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